仙台オデッサで製造される改良土の特徴

仙台オデッサでは無機性汚泥をオデッサシステムにて改良土へとリサイクル処理をしています。

建設工事や各種事業などに伴って発生する無機性汚泥に特殊固化材を添加し、「オデッサシステム」にて、ごく短時間で粒状に安定化(造粒固化)処理した改良土です。

道路拡張、造成工事、公共下水道築造工事、地盤改良工事、護岸堤防工事等の盛土材や埋め戻し材、路床材、築堤材などの土構造物構築に使用されています。

また用途に合わせて、粒の大きさを調節することも可能です。

改良土の特徴

土砂以上の優れた締固め度と、安心の安定品質

土砂(山砂等)以上の優れた締固め度が確保でき、システム化されたプラント工場で製造しているため、現場でのセメント改良に比べて品質のばらつきがありません。

盛土・埋め戻し材・路床材・築堤材などに100%リサイクル

土木資材として様々な用途に活用できる強度を確保しているため、盛土材・埋め戻し材・路床材・築堤材など、様々な土構造物構築に使用されており、その力学的性能は高く、今後の循環型社会形成、汚泥リサイクル率向上および天然資材の枯渇化防止の一助と期待されています。

降雨などによって泥状に戻らない(再泥化しない)

雨が降っても泥状化しないため、施工性に優れています。礫、砂に近い土で水に溶けることがありません。

「土壌の汚染に係る環境基準」の基準値を全てクリア

「土壌の汚染に係る環境基準(環境省)」の全項目について、基準値以内をクリアしており、品質と安全性の管理を徹底しています。

改良土の品質

仙台オデッサでは品質基準を一定に保つために、定期的に試験を行っています。
試験結果から改良土は良質な土木資材であることが保証されています。

コーン指数(トラフィカビリティー)

左図は、工法別の汚泥を用いた改良土の材齢経過によるコーン指数の推移を示しています。
いずれの改良土も材齢24hにおいてコーン指数が 800kN/m2以上となっており、
「土質区分基準」に示す第2種処理土に該当することがわかります。
このことより、短時間にて十分なトラフィカビリティーの確保が可能な、良質な土木資材であることがわかります。

※ご利用の状況や仕様に合わせて、調整することも可能です。

設計CBR値

改良土の膨脹比は非常に小さく、膨潤による上部構造物および土構造物の変形、破壊の危険性はないものと考えられます。
CBR値は通常60%程度と非常に大きく、路床材および路盤材として要求される性能は十分に確保できます。

原泥及び改良土(再生土)「ユニ・ソイル」の粒度分布

左図では、原泥およびそれを改良し作製した改良土の粒度を示しています。
原泥の粒度が階段粒度であるのに対し、広がりと形状とも改良されていることがわかります。
また、改良土の均等係数Ucは通常、10〜20、曲率係数Uc’は1.0~1.5の範囲に分布しています。
両係数は粒度分布の広がりや形状を示すもので、日本統一土質分類法における粒度分布の良否判定ではUc≧10および1<Uc’≦の範囲であれば、その土の粒度は良好であるとされています。
両係数は上記の範囲を満たしており、良好な粒度分布を示していることがわかります。

改良土(再生土)溶出試験結果の一例(一部抜粋)

計量項目計量結果環境基準値
カドミウム0.001mg/l 未満0.003mg/l 以下
六価クロム0.005mg/l 未満0.05mg/l 以下
シアン化合物不検出不検出
総水銀0.0005mg/l 未満0.0005mg/l 以下
セレン0.001mg/l 未満0.01mg/l 以下
0.001mg/l 未満0.01mg/l 以下
ヒ素0.001mg/l 未満0.01mg/l 以下
フッ素0.1mg/l 未満0.8mg/l 以下
ホウ素0.1mg/l 未満1mg/l 以下

再泥化の検証

改良土は降雨などにより再び泥に戻ることはないため、施工性にも優れています。
通常の土砂とは異なり、礫、砂に近く、水に溶けない性質を持っています。

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